1. 研究成果の公開と利活用
  2. 研究データをOUKAで公開する

研究データをOUKAで公開する

研究成果の公開と利活用 〈 実践編 〉

大阪大学学術情報庫OUKAは、本学の機関リポジトリです。本学の研究教育成果発信のためのプラットフォームで、本学教員・元教員の方はどなたでも研究成果を登録可能です。登録したコンテンツは大学が責任をもって、保存・公開していきます。また、登録にあたって費用負担の必要はありません。

  • 学術雑誌投稿時に出版社から論文根拠データの事前公開を求められた場合の公開場所としてOUKAを利用できます。OUKAで付与する研究データのDOIを論文に記載することができます。
  • 政府の公的助成を受けた研究成果の即時OA義務化方針では、論文付属の研究データ(論文出版にあたり公開することを出版社が求める範囲のデータ)もOA義務化の対象となっています。

OUKAで研究データを公開するメリット

OUKAに登録したコンテンツは大学が責任をもって、保存・公開していきます。

コンテンツに国際的な識別子であるDOIを付与することができます。コンテンツへの永続的なアクセスが保証されるようにし、二次利用・引用の促進につながります。研究データの場合、基本的にDataCite DOI(研究データに特化した国際的なDOI登録機関であるDataCiteによって管理されているDOI)を付与します。

参考:OUKAウェブサイトDOIの付与

データ公開を行う研究者の希望に応じて、OUKAの画面にデータの二次利用条件(出典明示、営利目的での利用不可等)を表示することができます。

  • OUKAに登録した研究データはGoogle Dataset Searchでも検索可能になりますので、研究の国際的な可視性が高まります。
  • OUKA画面ではファイルのハッシュ値を表示しています。利用者がダウンロードしたファイルのハッシュ値と比較することで、ファイルの同一性を確認できます。

申請手順

ぜひ、論文本体と併せてのOUKA公開をご検討ください。科研費等を受けた研究の場合は、論文と付属データを公開することで、政府の公的助成を受けた研究成果の即時OA義務化方針に対応できます。
申請方法は、学術雑誌論文の公開をご覧ください。

論文投稿時に出版社から根拠データの事前公開を求められた場合の公開場所としてOUKAを利用できます。OUKAで付与する研究データのDOIを論文に記載することができます。
また、特定の論文に付属しない研究データの公開も可能です。

  1. 公開前の確認事項

以下の点について事前に確認してください。
DMPを作成している研究なら、これらについてDMPに記載している場合があります。

  • 関係者からの許諾
    研究データの作成に関わった方に、OUKA公開の同意を得てください。図書館に同意書等を提出していただく必要はありませんが、公開後にトラブルを生まないようご留意ください。
  • 問い合わせ先の決定
    公開データについて問い合わせがあった場合の連絡先(図書館で記録しますが、OUKA上には表示しません)
  • 公開禁止期間の有無
    データ公開までの猶予期間(論文出版まで非公開等)がある場合、OUKAで対応可能です。
  1. 公開用ファイルの準備
  • 匿名化処理(個人情報への対応)
    公開データ内に個人情報等のセンシティブデータが含まれないか、匿名化処理が適切に行われているかどうかを確認してください。

参考:総務省 匿名データの作成・提供に係るガイドライン

  • データの粒度
    再利用、引用に適した単位になっているか
  • データファイルのフォーマット
    OUKAでは登録できるフォーマットの制限は行っていませんが、公開作業にあたり問題が生じた場合はご相談させていただく場合があります。
  • ファイルサイズ
    ファイルサイズが全体で3GBを超える場合は事前にお問合せください。リポジトリにそのまま登録できない場合があります。
  1. メタデータの作成

下のメタデータフォーマットに必要事項を記入してください。
未出版論文(投稿前、査読中等)に付属する研究データと、特定の論文に付属しない研究データでは、フォーマットが異なりますのでご注意ください。
一部の項目を除き、この内容がOUKAの公開ページに記載する情報となります。

二次利用条件を選択するにあたっては、公開データの利用条件について.pdfを参照してください。

  1. 図書館への登録依頼

公開用のデータファイルと、メタデータフォーマットを下記お問合わせ先のメールアドレスにお送りください。
サイズが大きい場合はNII filesender等のオンラインストレージで共有ください。

未出版論文に付属する研究データを事前にOUKAで公開する場合、論文出版後に以下のことをお願いします。

  1. 論文のDOIの連絡

出版社が論文に付与するDOIをお知らせください。OUKAの研究データ公開ページに追記し、出版社の論文公開ページへのリンクを行います。

  1. 論文のOUKA登録

論文自体のOUKA登録もぜひお願いします。論文と研究データそれぞれの公開ページに相互リンクを設けます。
科研費等を受けた研究の場合は、論文と付属データの両方をオープンアクセスにすることで、政府の公的助成を受けた研究成果の即時OA義務化方針に対応できます。

古典籍等の画像の研究データもOUKAで公開可能です。画像公開の国際規格IIIF (International Image Interoperability Framework) にも対応しています。
まずは下記お問合わせ先にご相談ください。

※大阪大学所蔵資料の場合は、基本的に研究データではなく「貴重書」カテゴリでの公開となります。

よくある質問

論文投稿にあたり、出版社から論文根拠データをインターネット公開するよう求められました。OUKAを公開場所として利用できますか。

OUKAでの公開が可能です。OUKAで研究データにDOI(国際的なインターネット上の情報の識別子)を付与しますので、そのDOIを出版者に通知したり、論文に記載したりすることができます。

国のOA基本方針(科研費等の競争的研究費を受けた学術成果のOA義務化)の対象となる「論文の根拠データ」とはどの範囲ですか。

内閣府の資料では以下のように説明されています。

「掲載電子ジャーナルの執筆要領、出版規程等において、透明性や再現性確保の観点から必要とされ、公表が求められる」掲載学術論文の根拠データをいう。Supplemental Data等の公表を前提としているデータであり、査読の過程等で求められるデータ等公表を前提としていないデータは含まない。」

論文出版時に「Supplemental data」「Supporting Information」などとして一緒に公開されるデータのことと考えてよいと思います。



内閣府「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」(国のOA基本方針)への対応方法

OUKA登録依頼・お問い合わせ

附属図書館 学術情報整備課 電子コンテンツ担当 

ouka [at] office.osaka-u.ac.jp

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